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2020年7月17日 (金)

納得!感染7段階モデル

 ツィッターでリツィートしましたが、元の記事はこちら。

https://toyokeizai.net/articles/-/363402

 この記事は、タイトルが「日本で重症化率、死亡率が低い訳」とされておりますが、この間の騒ぎの是非を判断する多くの要素が組み立てられています。

 インタビュー記事ではありますが、「全国民の関心事ながら「木を見て森を見ず」の状態で全体像が見えてこない。そこで、ファクト(事実)を基に、全体像が見通せ、かつ数値化できるモデルを作ろうと思った。」とのお話が記載されています。

 確かに全体像を見せられた気がしました。

 新型コロナウイルスは、初期の暴露力は強いが、伝染力と毒性は低いとしています。だが、まれにサイトカインストーム(免疫が暴走する現象)を起こすなどして宿主である人間を殺してしまう現象が起きているとのこと。

 インフルエンザの場合、ウイルスの毒性が強いため、すぐに抗体ができる。しかし、新型コロナウイルスは、毒性が弱いため、抗体を出さない前の自然免疫で治ってしまうとの仮説のもとにモデルを組み立てとのことです。

 抗体検査の結果では、海外に比べ、日本は極端に陽性者が少ないとのこと。それは、感染者が少ないのではなく、自然免疫により治っているとの解釈をしています。

 そのうえで、自然免疫での対処と獲得免疫の発動などで区分した、ステージ0から6の7つの段階で、感染した人たちのステージ比率を整理しています。

 インタビューでは、欧米の100分の1である理由について、3つ挙げています。第1が「高齢者の暴露率」。先生は、日本を10%、欧米を40%と設定したそうです。欧米で高齢者施設のクラスターが生じたことも踏まえての設定とのこと。

 これは、私の私見ですが、国の介護施設に対する指令の出し方は、凄いものがあります。職員の毎日の検温。面会の制限。サービス利用時の利用者への検温など。普段からインフルエンザ、ノロウイルス等で鍛えられている(?)ということもあるのでしょうが、その指令(通知)をきちんと守り、利用者の健康を思うロイヤリティの高さが影響していることは間違いないでしょう。

 第2に「自然免疫力」。自然免疫で治る人の比率が日本人の方が高いと設定しています。これは、BCG等の接種の影響の可能性を掲げています。この自然免疫のわずかな差が、感染の再生産確率に影響し、結果として被害の大きな開きが出たとしています。

 これも私見ですが、感染の再生産確率への影響という点では、マスクの着用等、一般の感染拡大抑止(感染防護ではありません。)策への普及も見逃せないでしょう。マスクの着用が防護という意識だったとしても、人にうつさない効果というのは、大きなものがあったのではと考えます。

 第3が、「発症者死亡率」。日本人は、欧米人と比べ、血栓ができにくいことがあり、死亡率が低かったことを想定しています。

 さて、自然免疫で98%が治るとした場合、取るべき対策が違ってくるとしています。

 PCR検査でどこから見ても元気な人を捕捉することには大きな問題があると考えている。PCR検査はコロナウイルスの遺伝子を探すものなので、体内に入って自然免疫で叩かれてしまい他の人にうつす危険性のないウイルスの死骸でも、陽性になってしまう。発症可能性がゼロに近い抗体陽性者でも、再度新型コロナウイルスが体内に入った時点で検査を行えば陽性になる。

 検査、検査と騒いだ人に聞かせてやりたい一言です。PCR検査拡充に血道をあげた東京がどういう状況になっているか。因果応報なのかもしれませんが。

 日本ではこれまでのところ、人口10万人に対し0.8人が亡くなっている。われわれは自然免疫の存在を重視しており、それを前提としたシミュレーションでは、新型コロナウイルスが現状の性格を維持する限り、どんなに広がっても10万人中3人以上、つまり全国で3800人以上死ぬことはなさそうだというのが、結論の一つだ。

一方、人口10万人に対して16人、全国で2万人強が自殺で亡くなっている。過去に景気が悪化したときは3万人を超えて10万人当たり24人になった。そうであれば、10万人対比で見て、新型コロナによって2人亡くなるのを防ぐために、景気悪化で8人の死者を増やすのかということになる。対策のメリットとデメリットのバランスを考えないといけないのではないか。

 PCR陽性が出たことの批判も飛び出します。

そこで学生からPCR陽性者が出てもマスコミが騒がないことが重要だ。明らかな症状が複数の学生に現われる集団発生が起きてはじめて、報道を行い学級閉鎖を行えばいいのではないだろうか。

 季節性インフルエンザでさえ、学級閉鎖などはニュースにもなりません。マスコミが騒ぐのと同時に、その情報を垂れ流す行政にも猛省が必要でしょう。情報公開が正しいというのは素朴すぎるのではないでしょうか。データ公開が大事というのであれば、加工をしない生の統計情報をホームページの端っこに乗っけとけば十分なはず。それを大げさに発表するのは、邪な要素があるのでは。

30~59歳も通常の経済活動を行ってよいはずだ。罹患した場合は症状に応じて自宅待機などを行い、集団発生すれば職場の閉鎖をすればよい。70歳以上の高齢者は流行している間は隔離的な生活を維持せざるをえないだろう。何度も言うが、感染リスクはある。しかし、2%未満の重症化リスクを減らせばいい。

 検査よりも、重症化リスクを減らすことに注力した方が適切なのは、まったくもって慧眼。前にそんなこともつぶやいたこともあったっけ。

 第2波が来たと判断したら、最初にやるべきはPCR検査の拡大ではなく、ウイルスの遺伝子解析だ。

 検査の拡充自体が悪いということではないでしょうが。優先順位というものがあるということですね。

 ただ、感染の再生産確率を下げるという観点から、感染拡大抑止策自体が否定されるものではないのかなと。対策とその副作用とのバランスを図ることが大事なのでは。となると、今回のGOTO中止はやや疑問が生じるところです。

 

 

 

 


 

 

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