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2020年7月 8日 (水)

「ダム頼りと決別」の説得力のなさ!被害者の墓前でも同じことを言えるのか?

 さすがはT新聞。またしても、ひどい記事を見ました。

 曰く、「近年相次ぐ大水害、対策は、ダム頼りと決別必要」

 この記事では、大きな被害を出した球磨皮の治水対策に触れたうえで、治水対策として、水田、遊水池の活用を提言しています。また両岸に樹林帯整備も記載しています。しかし同じ記事の中で、「ダムに頼らない治水」を目指した蒲山知事が、川幅を広げる「引堤」や川底の掘削、堤防と宅地のかさ上げなどを検討したがうまくいかなかったことに触れています。

 要は、「ダムに頼らない治水」は、人の命を救えなかったということです。(被害者を殺したまでは言い過ぎでしょうが。そういう受け止めもあるかもしれません。)

 ひどいというのは、そういう自己矛盾を書き連ねながら、そのことに対する自覚が示されていないこと。

 「ダムに頼らない治水」がうまく進まなかった原因として、住民の合意などに時間がかかることを指摘しています。水田の活用にしても、具体に行うとしたら、様々な課題が出るでしょう。川幅の拡張にも記事は触れていますが進まないと指摘しています。その状況で、両岸の樹林帯整備なんていうのは、空論以外の何物でもないということになってしまいます。

 有識者のいう一般論を無理にコピペして記事を構成するので、こうなるのでしょう。

 この記事は、最後は、川と共存できる対策を目指してほしいという言葉でしめ、見出しには「川と人、共存の思想を」と掲げています。

 ダムが川との共存ではないかどうかは、いろいろな議論があるでしょう。しかし、治水という考え方からすれば、特定の手法を「禁じ手」として排除してしまう、無責任な考え方が惨禍の遠因にあると言えます。「ダムだけに頼る治水」はまずいかもしれませんが、「ダムを排除する治水」も無責任というのが、明確になったと理解すべきでしょう。

 排除すべきはダムではなく、「共存」などの美麗な言葉を連ね、空論を重ねることではないでしょうか。

 

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