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2020年3月27日 (金)

無責任な煽りか?真摯な感染拡大呼びかけか?クライシスコミニケーションは難しいなあ。


 東京都の小池百合子知事が3月25日夜に、新型コロナウイルスについての緊急記者会見を開いた直後のことだった。仕事帰りにスーパーに足を運ぶと、いつもとは違う光景が……。

 「午後8時過ぎからでした。急にお客さんが増えてきたと思ったら、お米、カップ麺、乾麺、缶詰、精肉、レトルト食品、冷凍食品など保存がきく食品から順に、次々に棚が空になっていきました」

 東京都中野区内にあるスーパーの店員は、疲れた表情でそう話し、続けた。

「小池知事の記者会見があったのは後で知りました。何度も『感染爆発 重大局面』なんて書かれたフリップを掲げながら真顔で言えば、そりゃ、誰もが不安になりますよ」

(中略)

 小池知事は会見で、
「今週になりまして、オーバーシュート、感染爆発ですが、この懸念がさらに高まっています。今、まさに重要な局面で御座います」
 などと述べ、都内で一日に41人の感染者が出たことなどを説明。平日昼間の自宅でのリモートワークや、夜間の外出自粛を呼びかけた。週末については、
「お急ぎでない外出は、ぜひとも控えていただくようにお願いを申し上げます」
 と強い口調で要請した。

「即、ロックダウン(都市機能の封鎖)ということはない」と首都封鎖については否定したが、町では不安に駆られた都民が、食料品と日用雑貨の買いだめに走った、というわけだ。

「4、5日前からようやく供給が追いつき、いつでも買える状態に戻ったティッシュペーパーも、夕方は40パックほどあったのにすぐに消えてしまいました」(前出の店員)

 うーん。今回の発表は、前日17人の感染判明から41人に跳ね上がったということ。あとは新たな対策の大きな中身はない段階で、強い言葉を使って「自粛要請」をしたということですね。

 行政の長が、感染拡大に打つ手が少ない段階で、呼びかけを行うこと自体は、ある意味当然なのですが…。今般の流れで、ちょっと気になるのは、横文字が氾濫していること。ロックダウンやオーバーシュートなどの新味のある単語を新たに導入する必要があったのかというのがちょっと疑問です。

 「都市の封鎖」「感染爆発」などは、別に新しい概念ではなく、これまでもたびたび使われてきた言葉。改めて直訳語を使うことで、関心を高めようとしているのか。それって適切な方法なのかなあ。

 感染拡大防止への呼びかけを行うことと、それに伴う経済等への影響。当然、バランスをとる必要があります。行政の長であれば、当然考えているはずですが…。

 感染拡大防止策の呼びかけ自体は、口先だけでも、ある意味耳目を集めます。「リーダーシップをとっている私」を売り出したいという邪な動機から、対策のバランスを取ることよりもそのことに優先してしまうと、当然社会に与えるダメージは大きくなります。(今回の会見がそうだと言っているわけではありません。)

 後からでも検証はされるべきでしょうが、結局、結果論となってしまうような。

 要は、その人柄を信頼できるか否かということになってしまうかも。

 クライシスコミニケーションは、難しいなあ。

 

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