扇橋閘門 ~下町探検クルーズがれおんに乗りました!その8~
写真は、小松橋と扇橋閘門。今回のクルーズのクライマックスです。
東京の東部は、沖積層と呼ばれる軟弱な地層で、明治以降の地下水のくみ上げにより、地盤沈下が発生しました。
そのため、水害に備えて、耐震護岸などの防災対策が行われていますが、特に地盤の低い東側河川については、干潮以下1mまで河川水位を下げ、水害に対する安全性を確保しているそうです。
東京の地盤沈下は、昭和50年(西暦1975年)くらいまで続いていたようですね。この閘門の維持経費等は、全て税金ですが、地盤沈下の要因となった民間企業は、一切負担をしていないという不条理を現す施設でもあります。
後扉とある小名木川側の扉が開くと、水が湧きだしてきます。1m近い水位差の圧力ですので、当然ではありますが。後扉が開くと中にいた船が出てきて、その後、船が入ります。後扉をくぐる際には、扉から水がしたたり落ちてきます。これは、川の水(海が近いので塩も混ざっているようです)を洗い流すために、扉に洗っているためであもあるそうです。そのため、ガレオンには、透明ビニール傘がそなえつけてありました。(東京水辺ラインのときはなかったなあ。)
後扉を閉じると前扉方面からの注水が始まり、水位がだんだん上がっていきます。1m近く上がるのですね。水位が前扉側と同一になると、前扉が空き、通行が可能になります。
隅田川側に踏み出すと違う景色が広がるわけではありませんが。(次の記事へ)
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