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2015年1月 9日 (金)

「擬態うつ病/新型うつ病 実例からみる対応法」を読みました!

 保健同人社という出版社から出ている本です。林光一先生という方が著者です。

 この手の概念は、「未熟型うつ病」の記事で紹介しました。

 この本を読んで、スッキリとした感じもします。この先生は、うつ病の範囲を厳格に捉えられていらっしゃるようで、うつ病でないものがうつ病と称されたりすることで、色々問題が生じているという立場なようです。

 本のあとがきには下記のように書かれています。

 うつ病という病気の良い点、それは「うつ病は、治る」ということです。  しかも、治るためにするべきことは、簡単です。「薬を飲んで休養を取ること」です。(中略)抗うつ在が発見されてから、(中略)治療法は目覚ましく進歩しました。そして確立されたのが「薬を飲む、休養を取る、がんばらない」を中心とするうつ病の治療の原則です。(中略)けれどもあろうことか、日本社会の状況の方が変わってしまいました。擬態うつ病の誕生と増殖です。うつ病でないものがうつ病とされたり、うつ病と称されたりすることで、いったい真のうつ病とはどのようなものかが、曖昧になってしまっているのです。その結果は(中略)何十年もかかって確立された、うつ病への治療法への信頼が揺らいでいます。(中略)間違っているのは、「うつ病への治療法」ではなく、そもそもその人が「うつ病」であるとの認識の方なのです。

(中略)

擬態うつ病という名称は、(中略)何か特定のものを指すわけではありません。(中略)うつ病でないのにうつ病とされているものの総称です。

 要は大うつ病でない甘え、適応障害や人格障害などをうつ病と称することに対する弊害を言われているようです。職場のメンタルヘルス研修などで、教わる対応は、あくまで「うつ病」に対する対応。「うつ状態」などという違う中身の診断で、同じ対応を取ることの弊害も記述されています。

 具体的にはケースバイケースの部分もあり、それについても記述されていいます。タイトルどおり「実例から見る対応法」ですので、説得力が十分にありました。

 確かに自責感のない「うつ病」というものに対し、甘い対応を行うことが社会に広まってしまっているきらいはあるのかもしれません。

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