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2014年11月 2日 (日)

スゴ~イデスネって、ダメじゃん!

 昨日、「世界が驚いたニッポンスゴ~イデスネ視察団」というテレビ番組を見ていたのですが、その中で、まず緩まないボルトを日夜、打音検査をやっているというシーンがありました。

 ご当人は、100%の安全のためやっていますと、胸を張っているのですが、それを放置してしまうのも気の毒だと感じました。

 実際に、緩んだボルトが発見されることはほぼ皆無だとのこと。ということは、「安全」に対するこの方の寄与(貢献)はゼロです。

 ご本人は、意義のある仕事だと思って誇りを持って取り組んでらっしゃるのですね。しかし、それをしっかりマネジメントして、本当に意義のある仕事にマンパワーとして振り向ける仕組みが働かないと、将来にわたって、無駄な作業が行われます。

 このテレビではそういった問題意識は皆無。はっきり言って視察していた外国人も「SLの時代の作業だ」とあきれていたようです。それを「驚いた」というふうに受け止めているきらいがありました。

 こういう現象を放置してしまうのが、日本の弱さなのでしょう。管理職が問題意識を持って取り組もうとしても、「俺たちの仕事を否定するのか」と変な反発があるかもしれません。

 無駄な作業を有益な作業に振り向けるのは、仕事の意義を高めることなのですが・・・。

 それを改善するためには、仕事の情緒的な評価ではなく、科学的な評価が必要でしょう。

 それにしても、この手の番組が最近多いですね。自国に対する妙な自己高揚欲求がモロ現れている感があります。バブルの頃にその手の本とかがよく出ていたような。外国の著者ですが、ジャパンアズナンバーワンという本が大人気となり、似たような本や番組が良く出てきました。 91年には、「電子立国日本の自叙伝」などという番組も放映されました。しかし、その後の日本の電気産業の凋落はご存知のとおり。自らの成功体験を喜ぶのは結構ですが・・・。最近の傾向は、かつて来た道なような気がしないでもありません。

 問題なのは、バブル当時と現在での日本の位置。今は相対的にかなり数字的には、低い位置にあるはず。これで、バブルの時と同じような道をたどると更なる落ち込みにつながります。

 以前、知人が訳した本の中で、「最も弱い輪の原則」といういう考え方がありました。クライミングについての本でしたが、能力を高めるためには、最もウィークポイントとなる部分を鍛えると良いというものです。

 今、日本に必要なのは、こういった手仕事礼賛等の物語に浮かれることではなく、組織目的に対する合理性や科学的な評価など、きちんとしたマネジメントなどの弱点を強化することではないでしょうか。

 

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