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2007年8月26日 (日)

ツールナイフと銃刀法

 今日、新宿のヨドバシカメラの前で警官に声をかけられました。

 カッターとかツールナイフとかを持っていないかとのこと。

 その類のものを持っていなかったので、そのまま放免となりましたが、ツールナイフという話から、少し気になりました。そもそもツールナイフ(十徳ナイフのようなものでしょうか)のような類のものは、便利品として持ち歩くもので、持ち歩き規制にはなじまないのではないかと思ったのです。

 調べてみたら、昨年、ツールナイフを車内に入れてあったとのことで、銃刀法違反で人気漫画家が逮捕されていた事例があったようです。

http://www.desuno.net/arrest.html

 ということは、持っていたら、タイホということ?危なかった???

 警視庁のホームページでは、「刃物の話」ということで、ツールナイフの携帯を問題視している周知を行っています。

 ここで問題なのは、銃刀法では、6cmと規定されているようですが、軽犯罪法を持ち出し、実質的にすべての刃物を規制していることです。測り方は総務省令で規定されているようですが、柄を含んでなのか、展開後の長さなのかは、調べきれませんでした。

 実態的には、秋葉原あたりで、「護身用」と称してナイフを持ち歩いている輩がいるようで、それらを予防的に指導していきたいといった考え方なのでしょう。(ということは、そんな風に見られたということですね・・・。)

 ただそういった形で、ナイフ携帯=違法という解釈や対応実態が形成されるというのは、立法趣旨にもとるのではないでしょうか。

 人気漫画家の事例は、車の中にあったとの話でしたから、それで逮捕というのは、どうみても恣意的な運用(その場で反抗的な態度を取ったことに対する意趣返し的対応)との印象があります。(実際にそうだったかはわかりません。)

 軽犯罪法も含め、現場の警察官の裁量により、犯罪要件が規定されてしまうような、委任手法は、もはや時代遅れであり、市民生活の安心・安全にかえって逆行するような気がします。現場の警察官も法に忠実に執行しているだけの意識だとすれば、自分たちがそのような存在として市民に受け止められるのは本意ではないでしょう。(ちなみに新宿で声をかけた警察官の方は、非常に紳士的(丁寧な語調)で決して不愉快ではありませんでした。)

 銃刀法も「携帯」の構成要件を明確に定義(政令委任でも構わないでしょう。現在はパブリックコメント等の仕組みもありますので)したり、軽犯罪法も「刃物」の構成要件が甘いと思われます。

 ツールナイフを持ち歩くスタイルなり生活態度への好き嫌いについては異論はあるでしょう。ただ便利物として、作成されているその手の器具は、携帯が前提です。それを市民生活の安全を脅かすものとして捉えるのは明らかに行き過ぎです。

 そういった解釈なり運用が成立してしまうような法令体系はやはり不十分であり、改正が必要なのではないでしょか。

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