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2006年9月29日 (金)

金利と持続不可能性

 先日書いた地域通貨入門において、持続不可能性についての記述について、違和感があると書きました。

 今、「エンデの遺言」を読んでますが、「地域通貨入門」と同様の主張が書かれています。

 ここでの主張は、次のようにまとめられると考えます。

  1. 複利というシステムは、返済額が指数曲線を描く。
  2. 指数曲線を描く成長は、自然界において、癌細胞など、破滅的なものだけ。
  3. 金利は、借金をしない人でも企業や政府・自治体の資金調達の形で負担している。
  4. 複利というシステムを取る以上、現在のシステムは持続不可能である。

 1については実際検証はしてませんが納得できるものがあります。ただし利率との関係で、指数といっても影響が生じる期間が異なるのではないでしょうか。そして実際の借り入れについて、各々資金の必要性も鑑みた上で、借り入れ期間の設定を行うのではないでしょうか。

 複利というシステムの問題例として、紀元前に1ペニヒ(約140円ほど)を借りた場合、1990年には、地球と同じ大きさの金塊となるとの(※)試算が取り上げられています。

 1990年も借りまくるなよ!といったツッコミを入れたくなるような事例ですね。

 確かに銀行のように、預けっぱなしということもあり得るでしょう。でも放置している口座の場合は、大概は期限があったような気がするのですが。

 またインフレの影響についてが、考慮に入っていないですよね。

 もっとも、このことがインフレが必ず必要になる理由のひとつとは言えるのかもしれません。

 3の主張については、複利と金利というものを同一視して、一般化しているような気がします。

 4についても、複利っていつからあるんでしょうね。エンデの本では、環境破壊等を例示にあげてますが、他の原因も考えられるような気が。

 と言うわけで、どうも説得力に欠けるとの印象で違和感を感じたと言うわけです。

 とは言っても複利(=金利ではない)をはじめとして程度によっては、非常に害を及ぼすことはあり得るでしょう。

※地域通貨入門では、地球の1340億倍と記述されています。表記の表現は、エンデの遺言での記述です。

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